1958年(昭和33年)、私が20代の頃、研精会のお客様のために小冊子「研精」を作り、お配りしていました。
大正10年に半井桃水さんが発行された「長唄研精会の沿革」という本に刺激を受け、研精会で演奏した番組、出演者をしっかりと残して行きたいと思い、作成してみました。
少しずつご紹介させていただきます。
大正10年3月6日発行
編集 半井 桃水
発行 法木 徳兵衛
中学生か高校生の時に、古本屋で見つけた一冊。
この本で、初期の研精会番組を見て驚きました。
吉住慈恭が研精会で初めて作曲した「鳥羽の恋塚」
これは、鳥羽の恋塚を発表した時の番組です。
新作 鳥羽の恋塚 とあり、小三郎・六四郎の2人で演奏しています。
長唄以外にも踊りで若柳吉松さんがご出演されている事が記載されています。
この頃の研精会は、舞踊、三曲、浄瑠璃など、集客のためにジャンルを問わず色々な方にご出演いただいていました。
私が初めて手掛けた演奏会のパンフレットです。
簡単な曲解説と、四代目小三郎、吉住小太郎(五代目家元)、稀音家六四郎のご挨拶を掲載